海苔のおはなし

第25話 美味しい海苔のふるさと有明海

国内の主な海苔の産地は有明海、瀬戸内海、伊勢湾、東京湾などがあげられます。産地によって海苔の味わいにも違いがあります。浦島海苔のふるさとである有明海の海苔は、柔らかく、とろけるような甘さ、歯切れの良さで定評があります。また、国内最多の生産量を誇り、全国の約40%を占めています。

有明海で生産される海苔は、なぜ美味しいのでしょう。有明海は阿蘇山、多良岳、天山、背振山などの自然豊かな山々から湧き出た水が、大小100もの河川をつたって流れ込む穏やかで栄養分豊富な海です。また、川の真水と海水が混ぜ合わさることで海苔の養殖に適した低い塩分濃度に調合され、有明海苔の特徴でもあるやわらかく口どけのよい海苔に仕上がります。更に、有明海は潮の満ち引きによる干満の差が非常に大きく、潮が引くと3~6メートルも海面が下がります。この干満差を利用して「支柱式」という有明海独自の海苔の養殖法が用いられています。

支柱式は、海に大量の支柱を立て、潮が満ちているうちに支柱に海苔の網を張っていきます。こうすると、潮が引いた時に網が露出され、網が海の中に浸している時間と海の上に露出する時間の両方ができます。海の中に浸して栄養分をしっかりと染み込ませ、海の上に露出している時に、太陽の光をたくさん当て光合成を促し海苔を育てていきます。これにより、他の漁場で作られた海苔より茜色の濃さが増します。
現在、主流になっている浮流式栽培法よりも手間がかかる上に収穫量も少なくなりますが、美味しい海苔を生産するこだわりの養殖方法といえます。

品質が高く美味しい海苔の産地として有名な有明海ですが、近年は森林伐採や赤潮などの影響により、優れた環境が失われつつあります。そこで海の環境を守っていこうと、山では樹木の植林、海では海の樹木である海藻の養殖や環境整備をするなど、地域の漁師やボランティアの方々の活動が活発になってきています。有明の海苔は、自然環境に恵まれた有明海とそれを守る人々の活動により、大切に育てられているのです。

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