海苔のおはなし

第28話 海苔の品種

植物学では海苔の仲間のことを“アマノリ属”と呼んでいます。自然に生えている海苔の仲間は世界で約70種類が見つかっており、日本近海では24~25種類が知られています。海苔は海岸では岩の上に生えている海藻の中で一番上の方に生えています。日本では毎年11月から4月頃までの間、潮が満ちてきた時にやっと海水につかるような岩場に生えてるのを見ることができますが、世界中では場所にもよっては、1年中生えている所もあります。

日本では、自然に海岸の岩の上に生えている“アルバアノリ”や“オニアマノリ”といった種類をかきとって抄き上げたり、バラ干しにしたりしたものを“岩のり”の名称で観光地で販売していたりします。また山陰の出雲大社に近い十六島(うっぷるい)では、上面が平らな大きな岩の上に生えている希少価値の高い品種“ウップルイノリ”を摘み正月の雑煮の中に入れて食べたりしています。これら自然に生えている海苔は香り高く大変美味しいのですが、生産量が少ないため高価で、お土産や地元で食べられる程度となっています。

市販されているほとんどの海苔は養殖用の品種である“アサクサノリ”と“スサビノリ”の系統になります。“アサクサノリ”は江戸時代の終わりごろから東京湾で盛んに養殖が行われるようになり全国に広まり昭和25年頃まで海苔の養殖といえば“アサクサノリ”でした。

しかし“アサクサノリ”は美味しいのですが、病気や環境の変化に敏感で生産量が不安定になりがちでした。そこで昭和26年頃から病気にも強く、色も黒くてツヤのある北海道が原産の品種“スサビノリ”が養殖の中心になっていきました。“アサクサノリ”に比べると硬く若干味が落ちる面もありましたが“スサビノリ”の登場で海苔の安定した大量生産ができるようになり、一般家庭の食卓で気軽に食べられるものとして普及していきました。いまや、我々が食べている板海苔の70~80%は“スサビノリ”となっています。

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