海苔のおはなし

第36話 世界の海苔事情 アジア編

皆さんは、どのように海苔を召し上がっていますか。炊きたてのご飯と海苔の王道コンビから、浦島クッキングでご紹介している「彩りかき揚げ」のように料理の具材として、様々なバリエーションを楽しんでいらっしゃることでしょう。

日本から近いアジア諸国では、どのように海苔が食べられているのでしょうか。唐隋時代の日本に紫菜(シサイ/中国では海苔のことを紫菜という)を紹介した中国では、福建省でとれる「壇紫菜(タンシサイ)」という岩のりが知られています。日本の海苔とは種類も異なり、日本のように海苔を細かくきざんで板状に加工をしていません。丸くて肉厚なので、ちぎってスープの具にします。新鮮な海の幸をふんだんにつかう福建料理では、蟹・蟹の卵・白身魚と海苔の具だくさんで、とろみのあるスープ「什錦蟹肉羮」が有名です。
台湾でも岩のりとネギのあっさりスープ「紫菜鮮湯」が御馴染みです。中国や台湾では海苔の食べ方は「スープ」が定番のようです。

他のアジア諸国ではどうなのでしょうか。タイの海苔スープは豚肉のひき肉やエビなどにパクチー(香菜)を加え、ナンプラーで味付けした「ゲーン・ジュート・サーラーイ」といい、タイ料理のなかではあっさり系です。近年の日本ブームで、タイでも味付け海苔が人気です。タイも米が主食ですが、味付け海苔の食べ方は、ご飯に合わせるのではなく、スナックとしてそのまま食べることが主流のようです。
ラオスでは、世界遺産の街ルアンパバンの名物はカイペーンという川海苔です。ラオス北部のこの町では、紙すきでの紙作りが盛んな為、日本の海苔と同様に板状ですが、ゴマをからめて軽く揚げてあるので、そのまま食べたり、ピリ辛味噌(ラオス風味噌)をつけたり、スープに入れたりします。

江戸幕末に日本に駐留したアメリカ人が残した有名な言葉、「彼らは木と紙の家に住んで、黒い紙をたべる」にみられるように、海苔を食べる食文化をもつ国や地域は多くはありません。同じアジアでも、その国や地域により食べ方や料理方法も特色があり、海苔のもつバリエーションの豊富さをあらわしています。各国の海苔の食べ方を知ることは、新しい楽しみ方のヒントになります。みなさんも、新しい食べ方をさがしてみてはいかがでしょうか。

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