海苔のおはなし

第40話 海苔の名前の由来

のりという名前は、ヌルヌルするという意味の「ぬら」がなまったものだと言われています。のりという呼び名は、出雲や常陸の風土記・万葉の歌にもその記述がみられますが、使用していた漢字は今と異なり、平安時代には「紫菜」と書いてのりと呼んでいました。702年2月6日に施行された大宝律令の税制のひとつ調として「紫菜」の名が記されています。

紫菜(のり)は、中国から渡ってきた呼び名で、後に「むらさきのり」と呼ばれるようになります。また、「神仙菜(あまのり)」とも書き、平安末期には「甘海苔」と書かれるようになりました。「神仙」とは、古代中国の不老長寿の神人の意味を持ち「神仙菜」は不老長寿の薬草という意味があったようです。その後、地域によって呼び名が変わり、江戸時代になって現在と同じ「海苔」という漢字が使われるようになりました。

他にも名前の由来として、海苔は水にぬらすと貼りつくことから、糊と同じ意味で「のり」と呼ばれるようになったという説もあります。海苔は遺跡に残っていた痕跡で、縄文・弥生時代から食べられてきたと考えられており、その呼び名にも諸説あります。

遥かいにしえから変わらぬ呼び名「のり」。神様への供物として、税として、長い間、「紫菜」は、五位以上の貴族にのみ支給される大変貴重なものでした。形状も今のように板状に乾燥したものでなく、摘み取ったままの生のものを食しました。「海苔」と書かれるようになった江戸時代以降、養殖技術の発展とともに生産量は増え、やっと庶民にも手の届くものになり、板海苔に加工する技術が発明されたことで日持ちもするようになり江戸から全国に広まっていきました。

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